「ヒプノセラピー(催眠療法)」という言葉をご存じでしょうか。
語源はギリシャ神話に登場する眠りの神 ヒュプノス(Hypnos)からきているそうです。
ヒュプノス(紀元前117-138年、ローマ国立博物館所蔵)
寝起きや眠る直前のまどろんだ状態、またテレビや映画、本に没入している感覚、
そのような普段から自然に起こっている状態が一種のヒプノ(催眠/トランス)状態と言われています。
では、なぜその状態を利用してセラピーを行うのでしょうか?
なぜなら、私たちには”クリティカル・ファカルティ(またはフィルター)”と呼ばれる「心のフタ」があるからです。
このフタが顕在意識(意識)と潜在意識(無意識)を隔て、現実と非現実を区別し、私たちを守ってくれています。
このフタは10代の頃に完成し、心のプログラミング(人生のシナリオ)ができあがります。
そしてこのフタがあるために、子ども時代に受け入れたプログラムの影響から抜け出すのは困難になります。
しかしヒプノセラピーでは、このフタの下にある潜在意識に働きかけることが可能になります。
そうすると、このように心配される方がいらっしゃるかもしれません。
「そんな無防備な状態では、洗脳(マインドコントロール)されるんじゃない?」
この10年間、様々なセラピストからヒプノセラピーを受け続けてきた私ですが、そういった心配はご無用です。
まず、意識はずっとハッキリしています。
トイレに行きたくなればセラピストに伝えることは自然にできますし、もちろん自由に行くこともできます。
逆に、「いま自分はヒプノ状態だ!」と意識することは難しいかもしれません。
それは、お風呂に入ってリラックスしているような感覚だからです。
そして、この状態が一番 “直感” が働きやすく、自分の内なる声を聴くことが容易になります。
無意識に閉じ込められた感情を開放し、自分らしくイキイキした人生へ。
まだこの感覚を味わったことのない方には、ぜひ一度試していただきたいオススメのセラピーです❀
ヒュプノスとタナトスが描かれた壺